介護制度 初級編 介護施設の選び方⑥ (有料老人ホーム③)

有料老人ホームの選び方③

前回は、施設を選ぶために必要な情報収集の方法を伝えてきました。
振り返り
基礎知識を身につける
入居者と家族の状況を確認する
インターネットカフェなどで情報を収集する
口コミなどで生の情報を収集する
情報の比較検討を行う
今回は、情報収集し比較検討を行い選んだ施設に見学へ行く前にしておくことや実際に行った際に見ておくところなどを伝えて行きたいと思います。

施設見学の流れ

予約から当日まで

見学予約
・見学を希望する施設に連絡を入れ、日時の予約をする
・質問事項などをまとめる
・施設の内外で見ておきたいこと、担当者に質問したいことなどをまとめて書き出しておく

持ち物の準備
・カメラ  施設の周りや外観、居室内の記録を取り家で検討するため
・メジャー 居室内の寸法を測り、入居したときに置くものを想定するため
・メモ   質問したいことなどの回答を書くため
・質問事項など書いたメモ
・事前に送ってもらった資料や書類

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当日

・周辺環境を確認
少し早めに現地へ行き、周辺の環境や最寄り駅からのアクセスなどを確認する
・施設内の見学
・担当者の案内でホームの内部を見学する
特に見ておくと所がある場合は、遠慮せずに伝える
・施設側からの説明
サービス内容などについて施設側からの説明を受ける。わからないこと、確認したいことなどについては必ず質問

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見学後
・情報整理 他の施設と比較できるよう、メモや写真を整理する。
・施設の印象やそれぞれの意見などを入居者本人と家族で話し合う



施設見学に行く前にしっかりと準備をしておかないと当日見学へ行った際、施設側の話を聞くだけで終わってしまい、見学した意味は殆どありません。
また、施設を案内する人は案内のプロです。
セールストークがうまく、どのような説明をしたら入居してくれるかを熟知していますので、言われるがままに入居の契約まで持っていかれるので大事です。
話し合ったことや理想の施設のイメージををブレささないために、自分たちの条件を書いたメモや質問事項などは事前に準備し忘れずに持っていきましょう。
持ち物のカメラやメジャーは見学後自宅で検討するためにすごく役立ちます。
もし、複数人で見学した際、各自のイメージだけではズレが生じます。
そうなると家族会議をした際に無駄な話し合いになる可能性があります。
イメージの共有をしっかりするためにカメラやメジャーなどは持っていきましょう。
見学時はできれば複数人で行きましょう。
最低でも本人と+1~2名で行きましょう。健康上の理由で本人はいけない可能性があるけれどもその場合は本人抜きで2名以上で行きましょう。
複数人で行くことで見落としや気づきが多くなるのでより精度の高い情報収集を行うことが出来ますのでおすすめです。

 

見学に行った際に見ておくべき所は色々とあるのですが今回は絶対に見ておくべき所を紹介します

施設全体では

・施設内の間取り

・廊下の広さ・手すりの有無

・清潔か、掃除は行き届いて居るのか

・家具などの備品は整頓されているのか

を確認しましょう。

居室では

・間取りや広さ

・家具などの備品

・日当たりや空調

・窓からの眺め

を確認しましょう

浴室では

・入浴時のプライバシーの配慮

・備品は整頓されているか

・補助具などはあるか

・入浴時の同性介護は希望できるか

などを見学した際は注意深く見ておきましょう。



見学に行った際はスタッフや入居されている方の表情や話し方なども見ておいてください。
スタッフが笑顔がなく、忙しそうにしている施設では行き届いたサービスを受けることが出来ない可能性があります。
入居者の表情が暗いところは何か問題がある可能性がありますので注意してください。
案内してくれる人の態度もしっかり見ときましょう。
横柄な態度であったり、話し方に違和感を感じたら注意です。
案内する人が施設の顔になりますので、そのような方が態度が悪ければ施設全体にも波及している可能性があるので注意深く見てください。
すぐに信用だけはしないでくださいね。
相手はあくまで商売ですのでいい事しかいいませんので
見学時に聞いておきたいこと
日常成果のスケジュール(入居者本人の生活スタイルに合っているかどうかを確認しましょう)
食事の時間
入浴の時間
門限の有無
費用について(必要な費用やその内容、別料金になるものなどを確認する)
入居一時金の有無と金額
月額費用の概算
月額費用の各費用に含まれるもの
別料金になるサービスの種類とそれぞれの費用
退去する場合の返金額 など
家族の訪問(家族が自由に訪問できるかどうかを確認する)
訪問の曜日・時間帯等に制約があるか
家族が宿泊できる部屋があるか
その他(入居者本人や家族が気になる事は、細かい事でも確認する)
運営懇談会など、家族の意見を述べる場が定期的に設けられているか
食事にはレトルト食品が使われていないか
施設内にある売店の営業時間(ある場合のみ)
入居後、必要な介護内容などによって居室が変わることがあるか
消耗品を持ち込むことはできるか
看取りまでいってもらえるか
など
これから住むことになる場所なので気になる事はしっかり見学の時に聞いておきましょう。
まとめ
施設へ見学に行ったからといって必ず決めなければいけないわけではありません。必ず、複数の施設へ行き比較し、一番いいところに行きましょう。
そこが、終の棲家になる可能性が高いため気持ちよく過ごせる場所を選びましょう。
契約を急かす施設は、その時点でアウトです。
いい施設とは、寛容でお客様に敬意をしっかりと払えるところです。
ただ、数か月も待ってはもらえません。
施設も商売です。
空室があれば売り上げも下がりますそのため早く埋めたいと思うのが当たり前です。
なので、迅速にかつ冷静に物事を進めて行ってもらえればなの思います。



介護制度 初級編 介護施設の選び方⑥ (有料老人ホーム②)

有料老人ホームの選び方②

前回は、有料老人ホームの種類と特徴をお話してきました。
今回は、どうすれば自分もしくは介護者にあった施設を選びことができるかついて話していきます。

結論から言うと、完璧に条件が一致する施設はないと言うことです。

こう言うと、じゃあ見る必要がないと思われるでしょうが、少し待ってください

どうして完璧に条件が一致する施設がないか説明します。
それを読んでも納得できなければ閉じてください。
損はさせませんので

なぜ、完全に条件が一致する施設がないか

介護施設は多くの入居者との共同生活だからです
介護施設にはいろいろな方がいます
介護度や出身、過去の職歴など多種多様な過去を持った方がいます。
一人ひとりに完璧にあった条件を提示することは不可能です。
どうしても、納得行かない事が出てきます。
例えば、好きの時間にご飯を食べれないや好きにな時間にお風呂に入れない、自由に外出ができないなど自由度が減ります。
また、集団での生活ですので人間関係も合う合わないは絶対に出てきます。年を取れば取るほど顕著にでます。
施設の場所や周りの環境、支払金額など妥協しなければいけに事が出てきます。

なので、完璧に条件が一致する事はないです。

どうすれば条件に一番近い施設を選ぶことができるかですが、それば事前にどれだけ情報を集め、比較し検討するかにかかってきます。


情報収取の流れ

ホーム選びの流れ

基礎知識を身につける ・有料老人ホームの種類やそれぞれの特徴
・ホームで暮らすこのとのメリットとデメリット
・ホームで受けられる介護サービス
・介護保険や年金についての基礎知識

入居者と家族の状況を確認する
<入居者について>
・ホームへの入居を希望しているか
・介護は必要か?必要な場合、要介護度や必要な介護サービスはなにか?
・認知症の症状は見られるか
・入居時や入居後に必要な費用として、どの程度の支払いが可能か

<家族について>
・入居前の準備や入居後に、どのようなサポートができるか
・金銭面での援助は可能か

情報収集
・インターネットや雑誌、パンフレットなどで情報を集める
・候補に上がったホームには資料請求をする
・入居者本人と家族の希望する条件を話し合い、譲れないことと妥協できることを整理しておく

情報を比較検討する
・サービス内容や費用、環境や設備などをチェックし、条件に合うところを複数選ぶ ・見学に行った際、質問したいことを整理しておく

見学
・ホームに足を運び、環境や雰囲気などの確認する
・疑問点などは、担当者に直接質問する

体験入居
・入居希望のホームが決まったら、最低一週間程度は体験入居をする

契約
・契約前に、本人の意志を再確認する
・契約内容に関する疑問点を残さない

まずは、有料老人ホームの特徴や利用者の状況を確認してください
に載っているので参考にしてください。
特徴や状況などが出来、整理出来れば情報を収集を開始してください。




情報収集の流れいろいろな情報を見比べる
・都道府県が公表している情報
<介護サービス情報h公表システムなど>
・紹介サイト、雑誌や広告の情報
・有料老人ホーム紹介センターの情報など違う視点からの情報を探す
・友人・知人の情報やアドバイス
・ケアマネジャーからの情報
・インターネットの口コミサイト希望条件の見直しや変更
集めた情報をもとに、希望条件を再検討。
設備やサービス内容と費用のバランスなども考慮して、優先順位を付け直す

情報の整理
・条件に合いそうなホームをいくつかに絞り込むこの段階では、候補は多めに残しておく
資料請求
・電話やインターネットで申し込む
・重要事項説明者も同封してもらうとなお良い
各ホームの資料を比較検討する

現代では情報を集めるのは容易ですが、容易な分大量に情報が集まってしまいます。
そのため、混乱や迷いが生じます。
ここで大事なのは、しっかりと希望条件に優先順位を付けることです。
そうしないと条件がぶれてしまい、いらない情報ばかり集めてしまうかもしれませんので、事前に話し合い優先順位を決めてください。
また、優先順位は変わること認識していてください。
調べれば調べるほど、色々なことを知ることが出来ますので、ご自身で考えていたことはたいして必要ないということになる可能性があるので、臨機応変に変えてください。
そしてより良い施設を見つけてください。
インターネットだけの情報に頼ってはいけません。
インターネットの情報だけでは偏った情報しか入ってきませんので、口コミや見学などをして生の情報もしっかりと収集してください。
また、情報収集し気になる施設があるとパンフレットを請求すると思いますが、その際に重要事項説明書もお願いしてください。
ここで、重要事項説明書の同封を断る施設はどんなに条件が良くても辞めておいた方がいいです。
重要事項説明書とは、そのホームの説明書です。
必ず作らなければいけないものですし、一回作ってしまえば大きなが変更ない限り変わることない物です
説明書を同封しないということは、作らなければいけないものを作っていないズボラをする施設かもしれません。
または、同封することで字施設に不利益を得る可能性があると考えているかもしれません。
非常に危険です
なので、資料請求する際は必ず重要事項説明書の同封をお願いしてください。
そこで第一段階のふるいをかけることが出来ますので。
資料請求とともに重要事項説明書が届いたらここをチェックしてください。
1、入居一時金の有無
2、月額費用の内訳
3、施設・設備の状況
4、施設で働くスタッフに関する情報
5、サービス内容
などを確認してください。
重要事項説明書を読んでわからないところは、施設見学に行った時に質問しましょう
文字が小さく書いている所に重要なことが書かれていることが多いので拡大コピーなどしてしっかりと読みましょう。
契約後にトラブルが発生した際に重要事項説明書に書かれていいると反論が出来なくなりますのでしっかりと見学前、最悪契約前までにしっかりと読んでおいてください。
無用なトラブルを避けるためです
資料請求をしたならここを注目して下さい
写真:もっとも見栄えがいいものを掲載していますので、実物とのギャップが生まれます
あいまいな表現:「介護スタッフが充実している」「おいしい食事を提供」などのどのようにでも解釈できる表現している
小さく書かれていること:施設側が強調したくない事が書かれていることが多いです。『別途料金が発生します』など入所者側が不利益になる事など
パンフレットはあくまで広告ですので、施設側が有利になる情報を前面に出していますので、そのまま鵜呑みにしないでください。
まとめ
施設を選びには、基本情報をしっかりと学び、多くの情報を収集を行い比較することで選定することが出来ます。
条件に合った施設を見つけるためには必要なことなのでしっかり行いましょう。
情報収集を終え、候補の施設を選ぶことが出来れば、次は施設見学に行きます。
次回は、施設見学で見ておきたいこと、質問することについて話していきます。



介護制度 初級編 介護施設の選び方⑥ (有料老人ホーム①)

介護施設の選び方① (有料老人ホーム編)

前回は、介護施設の介護保険施設とグループホームについて話してきました。
介護保険施設は介護認定を受けてからでないと入所でいない施設でとても入りにくい
グループホームは自立度が高い状態でないと入所が難しく、介護度が進むにつれて生活が困難になると退所するよう勧められる
ということを話してきました

今回は、現在の日本介護の中心と言ってもいい施設形態『有料老人ホーム』について話していきます。

有料老人ホームって何?
介護や生活支援、食事、医療関連、レクレーションなどのサービスを受けることが出来る高齢者向け集合住宅の事
種類:現在は3種類の有料老人ホーム形態があります
介護付き有料老人ホーム :一般型 :外部サービス利用型
住宅型有料老人ホーム
健康型有料老人ホーム
特徴とサービス提供方法
・入所希望者と事業所が自由契約で入居が可能
(介護保険施設と一番違う所です)
介護付き有料老人ホーム:一般型
介護サービスの提供方法
施設内で介護サービスを受けることが出きる
ケアプランの作成
ホームのケアマネージャーが行う
実際の介護サービスの提供
ホームのスタッフが行う

介護付き有料老人ホーム:外部サービス利用型
介護サービスの提供方法
施設内で介護サービスを受けることが出きる
ケアプランの作成
ホームのスタッフが行う
実際の介護サービスの提供
ホームから委託された外部の事業者が行う
(基本同系列事業所が行っている)

  住宅型有料老人ホーム
介護サービスの提供方法
施設内で介護サービスを受けることが出きる
ケアプランの作成
ホーム以外の外部のケアマネージャーに依頼することが出来る
(ケアマネージャーの自由選択)
実際の介護サービスの提供
入居者が依頼した外部の事業者が行う
  健康型有料老人ホーム
介護サービスの提供方法
施設内で介護サービスを受けることが出きる
介護が必要になったら
契約を解除し退去するか、関連の介護付き・住宅型に転居するのが原則
このように、有料老人ホームによって提供されるサービスなどが違います
また、介護保険施設ではないので介護保険内で賄えない料金は全額自己負担となるのも特徴です。
施設によって介護以外のサービスや施設の設備の充実度などばらつきがあります。
料金も施設によって違いがありますが、高いからいい施設とは限りませんので注意してください。
各有料老人ホームの長所と短所
 介護付き有料老人ホーム(一般型)
長所
・介護が必要になっても介護受けながら生活が出来
・24時間体制で必要な介護を受けることが出来る
・特殊な介護サービス以外は一定の料金に安心
短所
・介護スタッフの人数が決まっているためホーム側ペースになる
・デイや外部の訪問を介護保険で受けることが出来ない
(全額負担の可能性あり)
・個別の要望に応えてもらうのが難しい
(集団生活とスタッフの少なさ、業務過多のため)
 介護付き有料老人ホーム(外部サービス利用型)
長所
・介護が必要になっても介護受けながら生活が出来る
・デイや外部の訪問を介護保険で受けることが出来一人ひとりの要望に合わせたサービスを受けることが出来る
・施設にケアマネが常駐しているためこまめなケアプランのチェック変更できる
短所
・緊急時以外は施設のスタッフは介護を行わないためちょっとした頼みごとがしにくい
・利用した介護サービス事に料金が支払うため介護保険の限度額を超えると費用が高くなってしまう場合もある
住宅型有料老人ホームの長所と短所
長所
・介護が必要になっても介護(外部のスタッフが行う)受けながら生活が出来る
・デイや外部の訪問を介護保険で受けることが出来一人ひとりの要望に合わせたサービスを受けることが出来る
短所
・緊急時以外は施設のスタッフは介護を行わないためちょっとし頼むみごとがしにくい
・利用した介護サービス事に料金が支払うため介護保険の限度額を超えると費用が高くなってしまう場合もある
・ケアマネが常駐していないのでケアプランの見直しや変更がしにくい
健康型有料老人ホームの長所と短所
長所
・他の有料老人ホームに比べて居室環境や共有設備が充実している
・家事などの負担が軽くなりマイペースで生活できる
・生活支援スタッフなど常駐しているので一人暮らしより安心
・介護が必要にならなければ、自宅のようにマイペースで過ごせる
短所
・介護サービスは一切受けれない
・介護が必要になると、退去しなければいけない
・要介護になって退去する場合、改めて住む場所を探す手間がかかる
・全国的に数が圧倒的に少ない
(介護付き有料老人ホームなどと連携していることがある)
といったように有料老人ホームにも色々な特徴がありますので介護を受ける方にとって、また支援する方にとって最善を選択してもらえればと思います。

まとめ

有料老人ホームを選ぶ際は、各施設の特徴を把握し、しっかりと情報を収集することが大事です。

次回は、『情報収集の方法と施設見学で気を付けること』を話していきますのでよろしくお願いします






カイゴWORKER

介護制度 初級編 介護施設の選び方⑤(介護保険施設とグループホーム)

介護保険施設とグループホームの選び方
前回までは、介護施設の選び方の全体像をお話しさせていただきました。
今回からは、施設ごとの選び方について深堀していきたいと思います

介護保険施設とは『介護制度 基礎編 介護施設の選び方①』でご紹介させて頂いた介護老人保健施設と特別養護老人ホームになります

簡単に説明しとくと
これらの施設では介護サービスはすべて介護保険の施設サービスが利用でき、費用も比較的安く済みます。

介護老人保健施設(老健)は基本的に短期間の入所(原則3か月)に限られています。
そのため、入院から自宅へ復帰するための中間施設となります。

特別養護老人ホーム(特養)は緊急度が高い場合を除いき、すぐに入所するのが難しく入所待ちが多く発生しているのが現状です。
さらに、高齢者が増えていくので入所が難しくなるでしょう。

グループホーム(認知症高齢者グループホーム)は同じ市区町村に住む、軽・中度の認知症高齢者が住み慣れた地区で暮らすための施設で、今後増えて認知症高齢者の受け皿になることを期待されている施設形態です。

介護保険施設とグループホームの費用とメリット・デメリット

介護保険の種類
費用(概算)
費用に含まれるもの
メリット
デメリット

介護老人保健施設(老健)
施設サービス
約5~15万
家賃・食費・介護保険自己負担分
低価格で要介護度が高くても介護が受けられる
すぐに入所できない
特別養護老人ホーム(特養)
施設サービス
約6~16万
家賃・食費・介護保険自己負担分
機能訓練が手厚く、低価格で利用できる
入所は原則短期間
グループホーム
地域密着型サービス
約12~18万
家賃相当・管理費・食費・介護保険自己負担分など
地域の住み慣れた雰囲気の中で家庭的な生活が出来る
寝たきりになると退去の可能性がある
介護老人保健施設(老健)の選び方
退院後すぐに自宅へ帰るのが怖い方や危険性が高い方のために一旦入所しリハビリや治療を受け在宅復帰を目指すための中間施設という位置づけなるので、
 選ぶときは、
 『リハビリ設備が整っているのか』『看護師などの人員がしっかり配置されているか』
 2点を見る必要があります。
介護老人保健施設は病院が経営しているところが多く、入院した病院から系列の介護老人保健施設に入所することがほとんどだと思います。
これには、利点があり
 情報伝達がスムーズ出来ます。
急変した際にすぐに対応することが出来ます。
もちろんデメリットもあります。
 入院の延長と考え、病床として介護老人保健施設を使っている病院もありますので  設備が整っていない
 病院のように多人数一室だったりしますののでプライバシー保護は難しい
 多人数で過ごすのでストレスもかかる
ので注意が必要です
 入所したい際はソーシャルワーカーとしっかりと相談し選びましょう
介護老人保健施設は短期間の入所となるので、入所してもすぐに在宅復帰をするのか施設に入所するのかを決めなければいけませんので事前の準備が大事になりまので入院中から考えておく方がいいですよ。
特別養護老人ホーム(特養)の選び方
 特養は基本要介護度3以上の方が対象になります。
 重介護者特化型施設と考えてもらっても大丈夫です。
特養のメリットは
 重介護者でも受け入れてもらえる所です
 有料老人ホームなどではなかなか重介護者を受け入れることが難しいのが現状です
理由は色々あるので次回説明します。
 費用が介護制度によって抑えることが出来ます。
デメリットは、
 とにかく入ることが難しいです
全国に約2700の施設がありますが数が足りておらず、入所希望者の入所待ちが社会問題になっていると以前報道されるぐらい足りていません。
また、国の政策によって施設を増やすことが難しくなっているのでこれから更に入所待ちが増えて行くのは想像しやすいと思います。
特養に関しては選ぶ必要がある前に入ることが困難なので『前回の施設選びベスト10』を参考にしてもらえれば大丈夫です
認知症高齢者グループホーム(グループホーム)の選び方
 軽度の認知症の方が集団生活するしせつです
 5~9人を1ユニットに3ユニットまでの少人数で共同生活をする施設です
 認知症の進行を日常生活を行うことで進行の緩和しながら生活します。
 施設は普通の家と変わらにので特別な設備は基本ありません
 認知症の進行により共同生活が出来ないと判断される退去させられます。
 施設内の雰囲気が第一だと思います
 少人数での共同生活となります
 『雰囲気が暗い』
 『なにかに怯えている』
 『水回りが整備できていない』
 一番掃除をしなければいけない場所が汚れているということはしっかりと整備出来ていない証拠です。
 そういう所は色々な所に不備があります。
 目に見えない所、職員の質、入居者の質などにあらわれますので注意深く見てください。
以上が、『介護保険施設とグループホームの選び方』になります
介護保険施設は色々な要件があり入りずらいのが現状となります
人気があるというよりもここでしか受け入れてもらえない方が集まっています
ので、要件を満たすわからない方は、地域包括支援センターなどで相談してみてください。
なにか、ヒントになるかもしれません
次回は、『有料老人ホームの選び方』についてお話ししていきます









介護制度 基礎編 介護施設の選び方④(施設見学と周辺環境)

介護施設の選び方④
施設見学と周辺環境編

前回は施設を選ぶ基準として『介護度とお金』について話してきました。
今回は、「ここがいいかな」と思い見学へ行った時の観るべきところについて話していきます。
資料請求を行い、パンフレットを確認し写真の雰囲気や金額に魅力を感じ一度見学に行こうと思い施設へ足を運ぶと思います。
そこで、確認しておくべきこと、見ておいた方がいいことがあります

施設見学で確認しておくべきベスト10
1   施設の外観
2   施設の間取り・居室の広さ
3   廊下の広さ・手すりなどの有無
4   清掃は行き届いているか
5   居室内の日当たり・窓からの景色
6   浴室の環境
7   交通の便と周辺環境
8   スタッフの表情・言葉使い
9   入居者の表情
10   食事メニューの充実度
 施設に見学へ行く際、時間があまりなくしっかりとみることが出来ないこともあるともいますので、上記の10点だけでもしっかりと見ておくと施設を選ぶ際に参考になるので確認してほしいです。
 では一つづつ簡単に説明していきます
1、施設の外観
 見学に行った際一番初めに目に入るのが施設の外観だと思います。
いい施設かどうかは、外観を見ればなんとなくわかります。
施設の植え込みが何も手入れされていないやごみが多く落ちている、玄関が暗く感じるなど施設の整備が外観まで及んでいない施設は施設内でも行き届いてないことがあります。
 これは、スタッフの数が足りてなく行き届いていない可能性があること
 施設のグループトップが介護に興味なく税金対策ぐらいの気持ちでやっていて施設のことは考えていない可能性があります。
 そういう施設はスタッフは忙しすぎて疲弊している。施設トップとスタッフ間に溝があるなど多くの問題を抱えているので気を付けましょう。
2、施設の間取り・居室の間取り
 いざ、施設内に入るとすぐに確認してほしいのは施設の間取りです
施設に入るとだいたい、間取り図みたいなものがあるので居室の位置関係を確認しましょう。
 これは、プライバシーがしっかり守ることが出来るのか、行動するのに支障のある箇所はないか確認しておく必要があります。
いざ、入居が決まり住んでみて隣の方の音が聞こえるであったり動こうとすると支障があるなど問題がある場合があるので事前に確認してください
3廊下の広さ・手すりなどの有無
 間取り等を確認している時にここも確認してほしいです。
 そこは「廊下の広さ」です。
 施設によっては、廊下が狭く車いす同士がすれ違いにくいことがあります。
これは、車イスがすれ違う際に事故を起こしやすいのはもちろんの事
 車イスと歩行している方との事故も多く起こります。
 すれ違う際にお互いが避けようとして歩行者はバランスを崩し転倒
 車イスは壁にぶつかり負傷する可能性が高いです
また、スタッフが忙しく走り回っている施設ではスタッフがイライラしているため無意味に注意される可能性があるので気を付けてください。
 手すりはついているも廊下が狭く逆に邪魔になっていることあるので気を付けてみてください。
4清掃は行き届いているか
 スタッフが忙しく、入居者様により良いサービスをおこなえていない施設は清掃が行き届いていないです。
 居室の掃除は業務に組み込まれているため行う時間がありますので居室は一定レベルの清潔を保つことが出来ていると思いますが、廊下や階段などは業務外のため忙しい施設では行き届きません。
 行き届いていない=スタッフに余裕がない
となります。
 そうなると、業務をこなすだけになっているので行き届いたサービスにはなかなか難しくなっていると思います。
5居室の日当たり・窓からの景色
 施設へ入所すると大半の時間は施設の居室で過ごすことになるともいます。
 その居室が、日当たりが悪く暗くじめっとしていたり、窓からの景色がよくないと窓を開けることもしなくなり余計に暗くなっていなっている部屋に当たるとどんどん引きこもりになり、気分が滅入ってしまい、『入居前とだいぶ変わってしまった』と感じるかもしれません
 老人性鬱になるリスクも高くなるのでしっかりと日当たりは確認してください
6浴室の環境
 入居すると入浴をします。
 その際、古い施設であれば浴室の状況があまり芳しくありません
 施設を改築する際も、水回りはお金がかかるのでなかなか手を加えきれません
そのため、浴室が一番古くなりますが、余裕はある施設は浴室自体がきれいです。
また、設備が整っていることがベストですが、逆に整っている施設の方が少ないと思います。
 水回りはお金がかかります。
 これは、改築などの費用だけでなく機械などを導入するにもお金がかかります。
それこそ数十万から数百万という金額が必要になってくるので難しいです。
ので、見るのは浴室のきれいさと広さだけ見ればだいじょうぶです。
7交通の便と周辺環境
 入居され後、施設へ訪れる際、車か電車などになると思います
施設に十分な駐車場があるか、または近くに駐車で来る場所があるの確認しておく必要があります。
 いざ、訪問した際に停めるところがなく、遠く停め歩かなければ行けなかったりすると訪問する機会が減っていきます。
 また、周辺に公園があることが一つの目安になります。
その町に公園があると治安が良くなるというデータもあるので確認しておくといいと思います。
 近くにコンビニやスーパーなどがあれば買い物も楽になるのでポイントになってきますので周辺環境もしっかり確認しましょう。
8スタッフの表情・言葉遣い
 スタッフの表情が暗く、言葉遣いが乱れている所はNGです
 スタッフの業務が過多で疲弊しているともいます。
 疲弊していると正常な判断が出来なく事故を起こしてしまう可能性が高くなります。
また、言葉遣いが乱れているのも余裕がない可能性があります。
もしくは、教育が行き届いていないことも考えられます。
そうなると、虐待のなどの問題が起きますのでしっかりと確認しましょう。
9入居者の表情
 リビングなどにいる入居者の表情も確認しましょう。
 表情が暗いや表情がない方が多い施設は何らかの問題をかかえています
1人,2人ぐらいなら病気の方の可能性があるのですが1/3の方が暗かったりしたらやめましょう。
決して入ってはいけない施設です。
自分の親もそうなる可能性が高いです。
そんな親みたくないでしょ
10食事メニューの充実度
 入居すると楽しみが減ります
そこで唯一の楽しみが食事になってきます
なのに、食事が同じで代わり映えしないとすぐに飽きてしまいます。
食事は、人間の根源です。
食事をしなくなるとすぐに弱りますので確認を怠らにようしましょう
施設によっては見学の際に検食させていもらえる所あるので見学を申し込むときに確認しましょう。
以上が、施設見学に行った際に確認しておくべきベスト10です
10個全てが整っている施設はほぼないと思います。
そのため、しっかり相談し譲れるところ譲れないところを事前に決めておくことが重要です。
事前に決めておくと見学する際も質問がしやすくなりより良いしせちえらびができると思います。
参考にしてくださいね。




シニアのあんしん相談室


介護制度 基礎編 介護施設の選び方③(介護度・お金)

介護度・お金で介護施設を選び方

前回では、介護施設の基本的な違いと介護度について話してきました。
今回は、その介護度によって介護施設を選び方を話していきます。

介護施設に入るときは介護給付金と年金、ご家族の経済状況で考えることが必要です。
介護破産など家族が不幸にならないためにもお金のことをしっかりと考えなければいけません。
介護は身寄りのない方以外は必ず、家族に多かれ少なかれ負担が行きますので覚悟が必要
です。
その負担を減らすためにも必ず介護認定を受け給付金をもらってください。
介護認定を受けることで「介護度が設定され支給金額上限が決まります」
この支給金額をベースに介護施設を決めていくことが基本になります。
では、介護度によって支給金額上限はどうなのかなのですが、

 区分   支給限度基準額   自己負担額
非該当        0円     全額
要支援1   50030円   5003円
要支援2  104730円  10473円
要介護1  166920円  16692円
要介護2  196160円  19616円
要介護3  269310円  26931円
要介護4  308060円  30806円
要介護5  360650円  36065円

という感じで決められています
基本的にはこの金額の中から家賃や生活費などを賄えれるところもしくは、家族が加算できる範囲の施設を選びます。

介護施設の平均的な施設費用です(家賃、光熱費、食費、介護サービス費など)施設名           費用
特別養護老人ホーム      約5~15万円
介護老人保健施設       約6~16万円
介護療養型医療施設      約7~17万円
グループホーム        約12~18万円
介護付き有料老人ホーム    約20~30万円
有料老人ホーム        約15~30万円
介護付きケアハウス      約8~18万円
ケアハウス          約7~18万円
シルバーハウジング      約1~13万円
軽費老人ホームA型       約6~14万円
軽費老人ホームB型       約0,5~4,5万円
サービス付き高齢者向け住宅  約9~16万円
*費用は地域や施設、住宅によって異なります
*色が  の住まいは介護サービスがついていません。
サービスを受ける際は別途自己負担がプラスされます(介護給付金から使用可)
費用額は「高齢者住宅財団 高齢者の住まい」による
施設の形態や運営会社によって金額が変わっってくるのは当然ですので、しっかりと資料や直接施設を見学してください。
家族が多いのであれば家族全体でしっかりと話し合う必要があります。
長い期間色々な負担がかかってきます、そのため家族間での揉め事が増えてくると思います。
揉め事が増え、家族間で険悪なムードになるとお金の事や介護負担配分などで問題が出てきます。
協力し合えば解決できるのに、険悪なため相談できずに解決できずに介護が出来ない状態なんてケースよく見られます。
ので、しっかりと話し合い、介護方針を大枠でも決めておいてください。
介護給付額と年金、家族の経済状況、将来の経済状況などをしっかり考えて相談してください。
よくわからない、難しいと思うなら一度市役所や区役所、地域包括センターなどに相談に行けば教えてくれますし、相談にも乗ってくれますので一度行ってみるのもいいと思います。
が、一人の人に相談しそれを鵜呑みにせずご家族ご自身で相談の回答を考慮して考えてください。
「相談した相手が間違って話している可能性もあるので決して鵜呑み看してはいけません」
これから長い期間お世話になるもしかしたら終の棲家になるかまもしれませんので慎重に考えてください。

まとめとして、介護度で介護施設を選ぶためには、給付額をしっかり把握しご自身と家族の経済状況を考え選んでください。
介護破産にならないためご家族が不幸にならないために慎重にしっかりと考えてください。

次回は、介護度やお金とは違う視点での介護施設選びについて話していきます
『意外とこっちの方が重要です』
よろしくお願いします。




かいごDB(デービー)


介護制度 基礎編 介護保険制度の概要と要介護度について

前回、『介護施設の選び方①』で説明したように介護度によって入所できる施設が違ったり、介護度の上昇で施設を転居しなければいけないというものがありましたので、事前に介護認定を受けて介護度を知っておくと将来設計が立てやすくなるのでおススメです。
介護認定を受けたからと言って必ず介護保険を使う必要はありませんが、使っておいた方がお得ですし余分なお金を使わなくてもいいので使うことをおススメしています。

今回は施設の選び方を説明する前に介護保険制度と介護度について説明しておきます。
介護保険制度の基本理念
介護を必要とする人が適切なサービスを受けられるように、社会全体で支え合うことを目的とした制度です。少子高齢化や核家族化に伴い、被介護者を家族だけで支えるのは難しくなっています。そこで、被介護者の自立を支援したり、介護する側の家族の負担を軽減できるようサポートしたりと、介護者・被介護者の双方が安心して生活できる社会を目指し、1997(平成9)年12月に「介護保険法」が制定され、2000(平成12)年4月から施行されています。

介護保険は、単に身の回りの世話をするだけでなく、被介護者の自立をサポートする「自立支援」、被介護者本人が自由に選択することで、介護サービスを総合的に受けられる「利用者本位」、納めた保険料に応じてサービスや給付金を受ける「社会保険方式」の3つの柱を基本に成り立っています。
すべての高齢者が人間としての尊厳を保ち、自立した生活を送れるよう、地域社会で支え合いながら介護サービスの充実を目指すのが、介護保険制度の基本理念なのです。

介護保険制度の対象者
介護保険は、40歳になった月から全ての人が加入することになり、支払い義務が生じます。年齢によって区分が分かれていて、65歳以上は「第1号被保険者」、40歳~64歳までは「第2号被保険者」に当たります。たとえ要介護状態になったとしても、39歳以下の人は介護保険を利用できません。

第1号被保険者は、介護が必要であると認定を受けると、その程度によって、日常生活の支援や介護のサポートを受ける際に介護給付を受けることができます。
第2号被保険者の場合、末期がんや関節リウマチ、脳血管疾患などを含む全部で16種類の特定疾病のいずれかに該当し、要介護認定を受けた人のみ、介護給付を受けることができます。

この制度に基づいて介護度が各個人に設定されていきます。

要支援1~2と要介護1~5と振り分けられ、これらを介護度と呼びます

要支援は、『日常生活を営むのに支障があると見込まれる状態でをあり、今の状態あるいは維持するための予防給付を利用できる』とみなされた方が当てはまります
要介護は、『継続して常時、介護が必要とする状態であり、介護給付を利用できる』とみなされた方が当てはまります。

要支援と要介護の目安
要支援者の目安(1~2)
要支援者は『身体・精神相が居により6か月にわたり維持して日常生活の一部に支障がある状態』が要支援者になります。

要支援1は、食事・排せつ・入浴・清掃<日常生活動作>の自宅での生活において、基本的な日常生活は1人でも送ることが出来るが買い物・金銭管理・内服管理<手段的日常生活動作>のどれか一つでも見守りや介助が必要な方が当てはまります。

要支援2は、要支援1に加えて、下肢筋力低下により、歩行状態が不安定な方が当てはまります。

要介護者の目安(1~5)
要介護者は、『身体障害・精神障害により6か月にわたり日常生活動作の一部または前面に介助を必要としてしている方』を指します。

要介護1は、手段的日常生活動作でどれか1つ、毎日介助が必要となる方
日常生活動作においても、歩行不安手や下肢筋力低下により一部介助が必要な方

要介護2は、手段的日常生活や日常生活動作の一部に毎日介助が必要になる方
日常生活動作は行うことが出来るが認知症の症状がみられており
ある日常生活にトラブルを起こす可能性がある方

要介護3は、
自立歩行が困難な人で、杖や歩行器、車いすを利用している方
手段的日常生活で毎日何かしらの部分で全面的な介助が必要な方

要介護4は、
自立歩行が出来ず移動に車いすが必要となり、常時介護なしでは日常生活を送ることが出来ない方
全面的に介護を行う必要はあるものの会話が行え意思疎通が取れる方
*胃ろうや点滴で食事介助の必要性がない人は、全面的な介護が必要でないと判断されて要介護4に該当するとされることがある

要介護5は、
ほとんど寝たっきりの状態で医師の伝達が困難で食事を行うことが出来ない状態の方
日常生活すべての面において常時介護がをしていないと生活が困難な方

という感じで目安や基準が設定されており、この基準をもとに介護認定審査会が審査し認定をおります。
介護を受けるうえで、介護認定は必要不可欠なこととなります。
また、これから未曽有の高齢者増加によって色々な変化が起きると思いますので、介護制度は注視していく必要がありますのでこのブログではそんな変化や変更があれば逐一奉公していきたいと思いますのでよろしくお願いします。

次回は、『介護度による介護施設の選び方』を説明していきたいと思いますのでよろしくい願いします。







きらケア 派遣
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介護制度 基礎編 介護施設の選び方①

介護施設の選び方

【前回のあらすじと今回の目的】
前回までは、いかに『自宅で長く過ごすことが出来るか』についてお話してきました。
自宅で過ごすためには、
1、身体機能の低下を防ぎ長く維持すること
2、介護保険など介護制度をしっかり使うこと
3、介助者の負担を減らすこと
の3つが大事ですと話してきました。
今回からは『介護施設の選び方』について話していきたいと思いますのでよろしくお願いします。
自宅で長く自宅で過ごすためには話してきたけど次は、どうしても施設に入らなければいけない状況になった時の話をしていくね。

前回、長く自宅で過ごすためにはどうしたらいいかと、施設介護を考えるタイミングについて話したけど、具体的にどの施設を選べばいいのか、また、どのような施設かあるか話していくね。

まずは介護施設の種類
シニア向け住宅(自立している人もしくは自立度が高い人向け)
健康型・住宅型有料老人ホーム
シニア向け分譲マンション
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
シルバーハウジング(公営住宅)
グループハウジング(シェアハウスみたいなもの)
介護保険施設(要介護認定を受けた方のみ向け)
特別養護老人ホーム
介護老人保健施設
特定施設(自立の方でも要介護認定を受けている方でも入れる)
介護付き有料老人ホーム
特定サービス付き高齢者向け住宅
特定介護型ケアハウス

介護施設は簡単に3種類に分けることが出来るだけども、
①は『自立している方が入れる施設』
②は『介護が必要な方のみ入れる施設』
(ここでの介護が必要な人は介護認定を受けている方を指します)
③は『①、②ともに入ることが出来る施設』
です。
これらの条件で自身の心身の状態にあった施設を選んでいきます。
具体的に話していくね
①は『自立している方だけが入れる施設』
自立が条件の健康型・住宅型有料老人ホームがこれに当たります。
自立しており、身の回りの事はご自身で行われ、家事サポートや食事がついている施設で、介護が必要になると、健康型は退去し他の施設に移る必要があります。
また、住宅型だと訪問介護やデイサービスを利用して継続して住むことが出来ます。
*在宅サービス事務所が併設されているので、介護付き有料老人ホームと一見何も変わらないところがありますが、介護保険料の自己負担は在宅サービスと同じ扱いで利用した分に応じて支払いになるため、介護度が高くなると介護付き有料老人ホームより介護サービス費が高くなる傾向があるので注意が必要です。

②は『介護が必要な人のみが入れる施設』
介護老人保健施設(老健)特別養護老人ホーム(特養)がこれに当たります。
介護老人保健施設は、要介護度1以上の方が対象です。
介護老人保健施設は他の施設とは違い在宅復帰を目的で3~6か月を目途に退去することが前提に施設です(6か月以上いてる人が大半ですけどもね)
なので、医師や看護師が主体になって介護を提供する施設となり、リハビリや栄養管理された食事や入浴などのサービスを受けます。
そのため、レクリエーションなど楽しみはあまりありません
終の棲家というよりも入院後自宅へもしくは施設へ帰るため入る施設です。
転倒して下肢筋力が低下したまま自宅や施設に帰るの不安であったり、施設側がある程度状態が良くなってからじゃないと受け入れられないなどの条件が出たりしてリハビリするために一ステップとして入ることが多いです。

 特別養護老人ホーム(特養)は介護度が高く最低でも要介護3以上の方が入居される施設です。
特養は老健とは違い、終の棲家になるとところです。
重度の高い要介護者が入る施設のため寝たっきりの方などが多く入居されています
特養は、有料老人ホームなどで受け入れることが出来ない方たちが入居しますが現在では施設の数が圧倒的に足りていなく入居待ちの方が多数いるのも特徴になります。
*この入居待ちの方をだまし、認定が下りていない施設に入居させ十分な介護を受けることが出来ない方もいるので注意してください。これは違法行為であり、詐欺でもあります。
③は『①、②ともに入ることが出来る施設』ですが、このタイプが一般的です。
介護施設をイメージを教えてくださいと聞くと③のイメージが返ってきます。
③は介護付き有料老人ホームや特定指定を受けている施設になります。
元気なうちから入居し、介護が必要になるとサービスを受けることが出来る施設にです。
*施設側の条件で介護度が高くなると退去しなければいけない可能性があるので、契約時の条件などしっかり確認しなければいけません。
急に施設側から退去の話があるかもしれません。
高い一時金を払って入居して、すぐに介護度が上がり退去を言い渡される可能性もありますので注意してください。
契約時に見ずにハンコを押してしまうと拒否できませんので。
ケアハウスシルバーハウジングなど自立している人で介護が必要なっても在宅サービスやデイサービスを利用することで住み続けることのできる施設もありますが、これも介護度が高くなるにつれ、介護できないと判断されれば特養などに行くよう勧めれ退去しなければいけない可能性が出てきます。
施設に入っても条件次第ではすぐに退去なんてことはよくあります。
そうならないためにも、契約時の条件をしっかりと確認すること共に介護度を上げづに維持することが大事です。
そのためには、施設に任せっきりになるのではなく、家族も協力して要介護者の状態を維持することが大事になります。(施設だけでは絶対に不可能です)

今回は、介護施設の選び方の前に介護施設はどんなものがあるのかを話しました。
次回は『介護度から介護施設を選ぶ』を話していきたいと思いますのでよろしくお願いします。










たのまな

介護制度 基礎編 長く自宅で過ごすために③

前回のあらすじ
『介護保険などの介護制度を使用して長く自宅で過ごすために』を基本的な部分を説明しました。『訪問介護』『デイサービス』『ショートステイ』などを使用することで自宅でも介護を受けることが出来るというものでした。
今回は、介護を受ける方『要介護者』ではなく、介護をする方『介助者』に注目して、いかに長く自宅で過ごすことが出来るかを解説していきたいと思います。

介助者の負担を軽減させ長く自宅で過ごすためには
自宅で生活していく上で介助者と協力もしくは手助けがなければ、要介護者が元気であっても長く自宅で過ごすことは難しくなります。
理由としては、
①身体の老化
  ②認知症の進行
  ③近隣トラブル
などがあります。
ほかにも色々な理由で自宅ではなく施設に入らなければならないことになる可能性があります。
その可能性を低くするには、要介護者(本人)だけでは無理です。
誰か助けてくれる人、介助者(家族・親族)のちからがあってはじめて長く自宅で過ごすことが出来るのです。
しかし、介助者に頼りきになり負担が大きくなるのも問題です。
 介助者にもその方の人生があり、家族があります。両親や兄弟、親戚であったとしても介助者の人生を壊す権利はありませんし、当たり前のように頼るのも間違っていると思います。
もちろん、介助者も介護してあげたい助けてあげたいという気持ちは大いにあると思いますけれども、無理をして負担ばかりを背負っていくと、介護鬱になったりストレス過多による虐待や自殺などに発展しかねません
助けてあげたいと思い行っていたことで、自分や家族などを苦しめてしまっては本末転倒だと思いますので、『適度に息抜きをする』『他者の力を借りる』『適度な距離感を保つ』などを行い要介護者がより長く自宅で過ごせるようにしていけたら幸せだと思います。
では、どうすればいいか解説していきますね。
介護が始まれば、1年365日24時間気を張っていなければいけないと思われる方がたくさんいますが、そんなことをしていてはすぐにばててしまい気が滅入ってきます。
先ほども書いたように、介助者にも人生があり、生活があるのです。その生活の一部に介護があると考えなければ、すぐに介護が中心の生活になってしまいます。そうなってしまったら後はズルズルと引きずられいつの間にか介護疲れによる鬱であったり、色々な後悔に苛まれてしまいます。
そうならないためにも、適度に息抜きをして他者がの力を借り、適度に距離を保つことが必要です。
方法としては、『デイサービスを利用する』『ショートステイを利用する』『変わってもらえる方がいるなら一時的に交代する』などの方法があります。
これらの方法を使い、一定期間距離を置きましょう。最初は心配になると思いますが、お互いのためと思い行ってください。
この際だから、行きたかった場所へ旅行なんていいかもしれませんし、お友達と買い物やちょっと高級なランチに言ってもいいかもしれませんね。
しっかりリフレッシュして介護をしてもらえれば、長く自宅で過ごすことが可能になります。
長く自宅で過ごすためには、要介護者と介助者の関係をしっかりと保ちお互いに努力し合う必要があると思います。
そのためには、
1、身体機能の低下を防ぎ長く維持すること
2、介護保険など介護制度をしっかり使うこと
3、介助者の負担を減らすこと
の三つの事を考え、行動してもらいたと思いいます。

介護施設を考えだすタイミング
では、長く自宅で過ごすために色々行ってきたけれども、そろそろ自宅では看れないかもしれない、施設のことも視野に入れていかなければならないと感じ始めるタイミングがあります。
タイミングには、一般的に4パターンがあります。
 ①認知症の進行
 ②介助者に問題が発生した
 ③要介護者の身体機能の低下
 ④要介護者本人から希望するケース
です。
大体この4パターンに当てはまると思います。
もちろん例外はあると思いますが、大体当てはまります。
では解説していきますね。
①の認知所の進行は、初期の認知症であれば自宅で一緒に過ごすことが出来ますが、認知症が進むにつれて自宅で住むのは難しくなります。
理由として、認知症が進行すれば、物忘れという症状だけでなく生活していく上で色々なトラブルを引きを越してしまいます。はじめはご近所さんも仕方がないと笑って許してくれる可能性があると思いますが、時間が経つにつれ我慢も限界に達してしまいます。そうなると、孤立してしまい誰も助けてくれなくなります。助けなく過ごすことは困難です。孤立してしまえばその場所では住めなくなっていきますし多くの方に迷惑をかけてしまい施設に入ることを考えだすパターン
認知症については後日詳しく解説します
②の介助者に問題が発生した場合も、自宅では住めなくなるパターンの一つです。
例えば、介助者が娘さんだった場合、旦那の転勤などで遠方へ引っ越すことになり介護できなくなってしまったり、介助者が病気になりかいごできなくなったり、子供が思春期になり介護どころではなくなるかもしれません。など、色々なことが人生には起きますその節目に自宅ではなく施設で安心して過ごしてほしいと考えるもの必然なのかと思います。
③の要介護者の身体機能の低下ですが、この『長く自宅で過ごすため』シリーズで冒頭に書かせてもらったように、いかに要介護者の身体機能を維持し続けるかがカギになると言ってきましたので、身体機能が低下すれば施設へ入って安全に過ごすことが望ましくなります。
例としては、寝たっきりや歩行困難、摂食障害、排泄障害などなど色々な機能低下があります。自宅で看ることは可能ではありますが、あまりにも負担が大きくなってしまいます。そして、後悔ににつながります。なぜなら、プロではないので必ず失敗します。失敗して、要介護者の体を傷つけてしまいます。そうすると、『自分じゃなければでこんなことには』という後悔をします。
訪問介護・訪問看護を利用していても毎日、適時に来てくれるわけではありません。訪問が来てくれない日や時間は家族などの介助者が行分ければいけません。
後悔をしたまま施設に入れてしまうと、さらに自分が看れなかったからという後悔するでしょう。
そうならないためにも、身体機能が低下してきたなと感じたら施設のことも考え始める必要があります。
④の要介護者本人が希望するパターンでは、要介護者がしっかり自立している間からご自身で住みたい場所、余生を過ごす場所を探していることがあります。
これは、要介護者が家族に迷惑をかけたくないとの思いがあるのと、最後の場所は自分で決めたいという思いなどがあります。
このパターンは要介護者がしっかりとしていて自分のことを俯瞰的に見れていることが多く稀です。
通常は上の3パターンが普通です。しかし、現在、そしてこれからの未来はこういう方々ていくと思います。そのため、介助者も施設側もしっかりと勉強する必要があるともいます。でないと、要介護者が一番知識があって介助者や施設側が知らなかった、わからないでは恥ずかしいですからね。

ということで次回からは、『介護施設の選び方』を書いていきますのでよろしくお願いします。

介護制度 基礎編 自宅で長く過ごすために②

前回のあらすじ
親など介護の必要な方が自宅でいかにして長く過ごすことが出来るかを、考えお伝えする第一弾『身体機能低下を防ぎ長く状態を維持する』をお送りしました。

今回は、第二弾として『介護保険など介護制度をしっかり使うこと』について伝えたいと思います。

『介護保険など介護制度をしっかり使うこと』
介護をしていく中で介護制度を使わずに過ごすことは、今の日本では不可能に近いです。もちろん金銭的余裕のある方は大丈夫だと思いますが、この不景気のなか厳しい状況にある方が多いと思います。
また、介護保険料として国に徴収されているので、介護保険を使うのは権利だからしっかり使うべきです。
では、介護保険を簡単に説明すると、市町村に申請し介護認定された方が利用できる制度のことです。
介護度によって受けれるサービスや支給額が変わり、これからも色々変更されていくので後日、詳しく説明したいと思います。
自宅で介護サービスを受けることで、長く自宅で過ごすことが出来るコツです
介護サービスにも色々あり、訪問介護や訪問入浴介助など自宅へ来てもらいサービスを受けるものや、デイサービスやデイケア、ショートステイなど自宅ではなく外出してサービスを受けるものもある。また、住環境の整備や福祉用具のレンタルサービスなど多岐にわたる。一つずつ簡単に解説していきたいと思います。(詳しくは、後日説明していきます)

訪問介護(ホームヘルパー)を利用する
ホームヘルパーが来訪し、訪問介護計画書に従い介護サービスを行う
介護サービスのは、二種類あり『生活援助』『身体介助』があります。
『生活支援』は掃除や洗濯、食事の準備、買い物同行・代行などの生活にをおいて足が不住であったり、脳梗塞などで片麻痺であったりと助けが必要な方に対して、生活していただくためのサービスの事を指します。
『身体介助』は服薬介助や入浴介助、排せつ介助、食事介助、シーツ交換に外出・通院の付き添いなど身体的不自由のある方に対して行うサービスの事を指します。
*通院等乗降介助も含まれます。

訪問入浴介護サービスを利用する
お風呂が無いもしくは入ることが出来ない状態の方に対して、浴槽を持ち込み入浴介助を行うサービスを受けることで清潔保持を行う。
高齢者の方が困るのが、入浴などができずに不潔状態になることで。
不潔状態が続くと臭いなどで周囲へ迷惑をかけてしまったり、病気になったりと色々な事に影響を及びます。
身体の清潔をすることも長く自宅で過ごすためには必要なことです。
臭いがきついと家族でも不快感を感じ近寄らなくなりますので注意してください。

訪問リハビリテーションを利用する
自宅で長い間過ごすためには、身体機低下を防ぐことが大前提になりますので、身体機能の維持それも、筋肉の維持が大切になります。そこで活躍するのが機能訓練指導員が来訪し機能訓練(リハビリなど)を行ってくれる訪問リハビリテーションサービスを利用することです。普段外出が少ない方でも機能訓練を受けることで機能維持をすることで自宅で長く過ごすことが出来ますので、受けることが出来る方は受けることをお勧めします。訪問リハビリテーションでなく、町の接骨院などに通うのもいいと思います。機能低下を防げ外出する理由にもなります。また、お友達や顔見知りが出来るかもしれませんよ。

通所介護(デイ)サービスを利用する
週に数回デイケアに出かけることで、自宅に閉じこもる事も減り精神的孤立になる事なくなります。また、デイサービスへ行くことで色々な人とお話をしたり入浴したり、また、季節催し物に参加知りたりと平凡な日常にちょっとしたアクセントをつける事で刺激を与えることが出来、元気に楽しく過ごすことが出来ます。
また、週に何度かプロの介護士さんに見てもらうことで身体の状態を確認してもらうことが出来る。さらに、自宅を留守にすることで介護者の精神的負担を一時的にも軽減させることが出来ます。
*デイへ通うている中で、人間関係で問題が発生することがあります。そこで我慢せずに違うデイケアを利用に変えてもいいので楽しく過ごせる場所を見つけてください。
ケアマネさんの顔や気遣いをする必要はありません。親などの人生を第一に考えてあげてください。

短期入所サービス(ショートステイ)を利用する。
短い期間、介護施設に入所し過ごすサービスです。
介助者が病気やケガなどの不測の事態が生じたときに一人で自宅で過ごすことが出来ない方。
普段自宅で過ごしていくで介助者のストレスや不安が日に日に募っていきます。その結果、介護うつや虐待などにつながったりする可能性が高くなり、ストレスや不安を一時的に解消するために離れることが大事になります。
家族関係の悪化は自宅で過ごすことが出来ない要因の一つになるので解消できるならしておくべきです。
そのためにショートステイを利用することで解消することが出来ます。
数日でも離れることが出来ると心の整理や精神的落ち着きを取り戻すことが出来ます。
*入所期間が長くなると色々な問題が生じることがあるので気を付けなければいけません

福祉用具レンタル・住宅改修などを行い住環境を整備することでより長く自宅で過ごすことが出来ます。
住宅改修にも介護保険も利用できるので一度ご確認ください。

地域によっては色々な福祉サービスがあるので、地域包括支援センターなどに問い合わせてみてください。

以上が『介護保険など介護制度をしっかり使うこと』で長く自宅で過ごすことが出来ますので、しらべてみてね。

次回、『介助者の状態を確認負担を軽減させる』と『在宅から施設へ移ることを考えだすタイミング』について書いていきますのでよろしくお願いします。












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