<ツールの活用>
突然始まる介護に備えてシリーズ
ここまで、このシリーズでは介護における心構えや体制づくりについて書いてきました。
今回は、体制づくりの最後のピースとなる『ツールの活用』について書いていきます。
その前におさらいとして、
介護の体制に必要な物
一つは、『医療』 2つ目は『介護保険・介護保険外サービスを使う』でした。
この2つは、介護における基礎部分です。
しかし、この2つだけでは完璧に賄う事はできないです。
今回の『ツールの活用』で補わければいけ無い部分の補完します。
『ツール』=『道具』を活用すると聞いて思うのが
「車椅子」や「介護用ベッド』などの介護用品だと思いますが、
今回は、介護用品以外の道具を使って介護を楽にする方法を説明します。
利用すべきツール
最新の固定電話
スマホの普及により、全盛期の1/3ほどになってしまった固定電話を利用しよう
認知症の症状の中で、最近のことはすぐ忘れるも昔のことはよく覚えているという症状があります。
最近の技術のスマホの使い方は教えてもすぐに忘れてしまうが、昔よく使っていた固定電話の使い方はしっかりと覚えているという事に当てはまります。
そのため、スマホに電話をかけても出ない親が固定電話に掛けるとすぐに出るのはこのためです。
現在の固定電話は昔と比べすごく進化しています。
なぜなら、固定電話に対しの詐欺が横行したためだと思います。
「オレオレ詐欺」や「架空請求」「還付金詐欺」など多種多様の詐欺があり、被害が多く出ています。
現在でもこの詐欺は横行しています。
そこで、電話会社は色々な対策を考えだしています。
その対策を利用することで介護を楽にすることが出来ます。
固定電話のすごい4つの機能
一つ目は、非通知やフリーダイヤル、0080の番号で電話してきた人からの電話を受け付けないようにする機能
この機能を使うことで、詐欺グループや勧誘の電話を受けることが無くなります。
音はならないが、着信履歴はしっかりと残るので、いつ誰からの電話かをインターネット検索をかけて調べることが出来ますのでどんな人がかけてくるのかを知る事も出来ます。
また、固定電話に登録した人以外からの電話は受け付けないようにすることもできるので詐欺などの対策を行うことが出来ます。
認知症の進行により、短期間の記憶をすぐに忘れてしまうという事はよくあります。
電話をしていて終わった3分後には内容を忘れているなんてことはざらにあります。
そんな時に役立つのが自動録音機能です
自動録音機能は発信内容、着信内容すべてを記録しますので、仕事から帰ってきた時に確認すると、親が誰に電話をしたのか、どんな内容だったのかなどを知ることが出来ます。
例えば、必要のない物を購入していたことがわかり、キャンセルやクーリングオフが出来る可能性があります。
親戚に電話をしていて、一方的なことをいい不快にさせていた場合、謝りと状況説明の電話をしなければいけませんのでその対策にもつながります。
三つ目は、見守りモーニングコール
指定した時間に自動的に電話が鳴り受話器を取ると日替わりメッセージが再生される機能です。
この機能を使うと朝の安否確認を行うことが出来ます。
普段、モーニングコールに出る親が今日は出ないのはなぜだろう?
もしかして、体調を崩しているのかも、転倒して動けないのかもなどの予測を立て見に行くことが出来ます。
また、この機能は事前に登録してある番号に「モーニングコールに応答がありません。確認してください」という感じの連絡がきますのでより安心です。
四つ目が、緊急呼ぶ出し機能です。
緊急呼び出しボタンを別途購入し固定電話と連携させることが出来ます。
これを、浴室やトイレ、脱衣場、寝室などに置くことで緊急時に固定電話から登録した電話に連絡がいくようになりますので旅行など言っている時などは安心です。
固定電話の基本料金+数千円で介護が飛躍的に楽になると思いますので固定電話の導入を一度考えてみてはいかがでしょうか?
電化製品のリモート化
スマホの進化と共に進化したの白物家電です。
白物家電はスマホにより遠隔操作が可能となってきています。
スマホと家電を連携させることによって温度調整や湯沸かしなどが出来ますので、
夏場の熱中症対策や冬場の室温調整などが可能となりますので利用しましょう。
さみしさ対策
高齢になるにつれ外出知る機会が減り、孤立感を味わっているかたが多くいます。
そこで、役立つのがコミュニケーションロボットです
初めは懐疑的かもして得ませんが、次第に慣れロボットと会話をしたりするでしょう。
この時に介護者が、ロボットになんか話しかけてみたいな感情を抱いてはいけません。
基本1人で一日を過ごしている方にとって、唯一の話相手なのです。
それに、言葉を発するという事は脳的にもすごくいい事なのでどんどんはさす環境を作ってあげましょう。
ロボットにも多くの種類があり、人型のものから動物型のものなどがありますのでいろいろ検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
介護における体制づくりに『ツールの活用』必須です
自宅で長く過ごしてもらいたいなら絶対に活用しましょう。