介護士のアンガーマネジメント習得法
昨今、介護業界では暴力や暴行などの虐待が注目さている。
これは、メディアの発達と入居者のデジカル化によるものもあるが、
介護士の質が向上せず時代の流れについていけてないのも原因の要因の一因だとおもいます。
アンガーマネジメントはこれから介護をしていく人や介護で昇進を目指す人には必須のスキルとなります。
JOIECELLULE(ジョワセリュール )
怒りのメカニズム
アンガーマネジメントを学ぶ前に、なぜ人は怒るのか
怒りのメカニズムを説明します。
怒りはあなたの願望や理想を裏切られたときに生まれる二次感情です
相手に対してこうあるべきやこうすべき、こうあってほしいなどの願望、理想がその通りならなかったときに生まれます。
介護士なら、「すぐできるでしょ」「おむつがずれていた」「この順番にすべき」「時間かけすぎ」「介助が危ない」など
まだまだありますがこんな感じでイライラや怒りを覚えると思います。
介護士をしていると、入居者とスタッフ両方にイライラを覚えます。
理想と現実、変化のスピードについていくことができないために『この前までできていたのにできなくなる』『この前言ったのに出来ていない』と言ったことでも怒りを覚えることでしょう。
あなたの当たり前が相手の当たり前では無いということを意識しなければいつまでも怒りに振り回されますので気をつけましょう。
怒りは二次感情
上記で書いたように怒りは二次感情です
二次感情とは、『悲しい』『辛い』『寂しい』『悔しい』『不安』『心配』『困惑』『わかってほしい』という感情が一次感情になります
一次感情から二次感情が発生します
『不安』や『心配』から「連絡はすぐにするべき」や「報告はちゃんとすぐにするべき」などの怒りに変化してしまいます。
怒りを感じたら、一旦怒りは何から来ているのか、本来わかってほしい気持ちは何なのかに目を向けましょう。そして、その気持ちを相手に伝えるにはどうしたらいいのかを落ち着いて考えることが大切です。
怒りを鎮める技術
6秒をやり過ごす!
1、スケールテクニック
2、カウントバック
3、コーピングマントラ
4、ストップシンキング
5、タイムアウト
6、グラウンディング
7、呼吸リラクゼーション
怒りのピークは6秒!
怒りの感情は二次感情です
そのため、怒りの感情は長く続くことはあまりありません。
感情がピークが過ぎるのが『6秒』と言われていますので
6秒間をやり過ごすためのテクニック7選を紹介します
1、スケールテクニック
怒りを感じたら、1点満点中この怒りは何点か点数を付けましょう
0点 まったく怒りを感じていない状態
1~3点 イラっとするが、すぐに忘れてしまう
4~6点 時間が経っても心がざわつくような怒り
7~9点 頭に血が上るよな強い怒り
10点 絶対に許せないと思うほどの激しい怒り
点数をつける事で冷静になり、怒りに任せた行動を死ににくなります。
点数化を続けて習慣化していくことで、自分の怒りの傾向もわかるようになります。
2、カウントバック
怒りを感じたときに頭の中で数を数える方法
数を数えることに集中して怒りから意識をそらすことが出来る。
数を数える方法は、「1,2,3・・・」と単純に数え上げるのではなく
「100,97,94・・・」とカウントダウンします。
出来る限り複雑にすることで意識が怒りから数に向くので複雑にしてください。
3、コーピングマントラ
怒りを解き、怒りが和らぐような心が落ち着く言葉を言い聞かせる方法
相手にカチンとくるようなことを言われたり、された時に怒りを抑えるような特定の言葉を自分に言い聞かせます。
心が落ち着き、冷静な対処が出来るようになります。
「大丈夫」「たいしたことない」「ま、いいか」などの言葉でもいいですし、愛犬などペットの名前を唱えるのもいいです。
イラっとした時にすぐ思い出せるように事前に言葉を用意しましょう
4、ストップシンキング
頭の中を一瞬真っ白にして、思考を停止させてリセットする取り組み
怒りがこみあげてくると冷静な判断ができず、それがまた新たなイライラにつながる事もあります。一切何も考えない瞬間を作ることで、心が落ち着きます。
「ストップ!」と心の中で唱えたり、頭の中を一瞬真っ白にします。この時は原因も解決策も一切考えないようにします。落ち着いたところでこれからどうしようかを考えるようにしましょう
5、タイムアウト
その場一旦離れ、感情をリセットする取り組み
この場にいるとイライラが募る、または誰かと言い合いになり自分の感情がコントロールできなくなる、言い争いがエスカレートすると思った時、その時を離れることで、感情の流れをいったんリセットし、その場の雰囲気を悪化させないようにします。
スポーツの試合での『タイム』があるように怒りなどの感情を落ち着かせる効果があります。
6、グランディング
今、ここに意識を集中する取り組み
怒りのエネルギーは強いため、昔のことを怒りで覚えていて、未来にまで引きずってしまい暴走してしまう人がいます。
そのような時は目の前にあるものを観察することに集中して、強制的に「現在」に意識を戻しましょう。
例えば会議中なら、ペンの色やインク量、ロゴなどをじっくり観察することに集中します。もちろん何でもOKです。
とにかく、意識を集中させることができ余計な事に思考を働かせることもなくなります。
7、呼吸リラクゼーション
怒りを感じた時に、ゆっくりと腹式呼吸をして気持ちを落ち着かせる取り組み
腹式故郷をすることで、身体の緊張をほぐれたり気持ちをリラックスさせてくれる副交感神経の働きが高まったりして、興奮状態がおさまります。
鼻から息を吸って、いったん呼吸を止め、口からゆっくり吐く。
これを2~3回行います。吸って吐いての一回の呼吸に10~15秒くらいかけるのがお勧めします。
一気にすべてをするのではなく、状況に合わせて行いましょう
怒りのコントロールが出来ると無用なトラブルを回避する事出来ますので試してみてください。
怒りを鎮める習慣化
1、アンガーログ
2、べきログ
3、ハッピーログ
4、ミラクルデイエクササイズ
5、ブレイクパターン
習慣化には21日間で身につくと言いますので21日間やってみましょう
1、アンガーログ
怒りの記録を取る方法
イライラや腹たたしい事やモヤモヤなど怒りを日記のように記入し自分のいかりの傾向を知りましょう
書き方
日時、場所、出来事、思ったこと、怒りの強さを書きましょう
2、べきログ
自分のべきを洗い出し、怒りの元はなにかを知る取り組み
怒りは自分の信じる『べき』が思い通りにならないために発生しますので、『べき』を知ることで怒りの原因はなにか、いつどこでどのような場面でどの程度の怒りが生じるかもわかるようになります。
『べき』と向き合うことで、怒りと上手に付き合いましょう。
『べき』を洗い刺し10段階評価を行いましょう
評価をすることで怒りを感じる場所がわかります。
3、ハッピーログ
うれしい事、よかった、ラッキーなど「ハッピー」だと感じる事を記録
怒りだけでなく、うれしかった事やラッキーだったことも記録しましょう。
幸せなことに目を向けることでストレスが軽減します。
書き方はフリーです。
日記のようにかいてもOKですし、箇条書きにでもOKです
4、ミラクルデイエクササイズ
アンガーマネジメントで解決したかったことがすべて解決できている”奇跡の日”をイメージするテクニック
ネガティブな方向に思考が向く人はお勧めです
リアルなシチュエーションをイメージし、その場面でアンガーマネジメントが出来ている自分をしっかりとイメージしてください。
そうすることで目指す方向がわかり、モチベーションを維持することが出来ます。
5、ブレイクパターン
いつも無意識に繰り返している話し方、行動のパターンをあえて壊して悪循環を断ち切る取り組み
人は同じ言動、同じ行動、同じ考え方とパターンを繰り返されています。
言動や行動、考え方を変えることで怒りのパターンも変化しますので意識して替えてみてください。
今まで行ってきたログなどを見ながら一つづつ変えていきましょう。
以上がアンガーマネジメント習得法です。
現在の日本は超ストレス社会です。
怒りや憂鬱な感情を感じると思いますが、この感情とうまく付き合うことが出来れば辛くない人生を送ることが出来ると思いますので一度試してください。
|