有料老人ホームの選び方③

前回は、施設を選ぶために必要な情報収集の方法を伝えてきました。
振り返り
基礎知識を身につける
入居者と家族の状況を確認する
インターネットカフェなどで情報を収集する
口コミなどで生の情報を収集する
情報の比較検討を行う
今回は、情報収集し比較検討を行い選んだ施設に見学へ行く前にしておくことや実際に行った際に見ておくところなどを伝えて行きたいと思います。

施設見学の流れ

予約から当日まで

見学予約
・見学を希望する施設に連絡を入れ、日時の予約をする
・質問事項などをまとめる
・施設の内外で見ておきたいこと、担当者に質問したいことなどをまとめて書き出しておく

持ち物の準備
・カメラ  施設の周りや外観、居室内の記録を取り家で検討するため
・メジャー 居室内の寸法を測り、入居したときに置くものを想定するため
・メモ   質問したいことなどの回答を書くため
・質問事項など書いたメモ
・事前に送ってもらった資料や書類

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当日

・周辺環境を確認
少し早めに現地へ行き、周辺の環境や最寄り駅からのアクセスなどを確認する
・施設内の見学
・担当者の案内でホームの内部を見学する
特に見ておくと所がある場合は、遠慮せずに伝える
・施設側からの説明
サービス内容などについて施設側からの説明を受ける。わからないこと、確認したいことなどについては必ず質問

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見学後
・情報整理 他の施設と比較できるよう、メモや写真を整理する。
・施設の印象やそれぞれの意見などを入居者本人と家族で話し合う



施設見学に行く前にしっかりと準備をしておかないと当日見学へ行った際、施設側の話を聞くだけで終わってしまい、見学した意味は殆どありません。
また、施設を案内する人は案内のプロです。
セールストークがうまく、どのような説明をしたら入居してくれるかを熟知していますので、言われるがままに入居の契約まで持っていかれるので大事です。
話し合ったことや理想の施設のイメージををブレささないために、自分たちの条件を書いたメモや質問事項などは事前に準備し忘れずに持っていきましょう。
持ち物のカメラやメジャーは見学後自宅で検討するためにすごく役立ちます。
もし、複数人で見学した際、各自のイメージだけではズレが生じます。
そうなると家族会議をした際に無駄な話し合いになる可能性があります。
イメージの共有をしっかりするためにカメラやメジャーなどは持っていきましょう。
見学時はできれば複数人で行きましょう。
最低でも本人と+1~2名で行きましょう。健康上の理由で本人はいけない可能性があるけれどもその場合は本人抜きで2名以上で行きましょう。
複数人で行くことで見落としや気づきが多くなるのでより精度の高い情報収集を行うことが出来ますのでおすすめです。

 

見学に行った際に見ておくべき所は色々とあるのですが今回は絶対に見ておくべき所を紹介します

施設全体では

・施設内の間取り

・廊下の広さ・手すりの有無

・清潔か、掃除は行き届いて居るのか

・家具などの備品は整頓されているのか

を確認しましょう。

居室では

・間取りや広さ

・家具などの備品

・日当たりや空調

・窓からの眺め

を確認しましょう

浴室では

・入浴時のプライバシーの配慮

・備品は整頓されているか

・補助具などはあるか

・入浴時の同性介護は希望できるか

などを見学した際は注意深く見ておきましょう。



見学に行った際はスタッフや入居されている方の表情や話し方なども見ておいてください。
スタッフが笑顔がなく、忙しそうにしている施設では行き届いたサービスを受けることが出来ない可能性があります。
入居者の表情が暗いところは何か問題がある可能性がありますので注意してください。
案内してくれる人の態度もしっかり見ときましょう。
横柄な態度であったり、話し方に違和感を感じたら注意です。
案内する人が施設の顔になりますので、そのような方が態度が悪ければ施設全体にも波及している可能性があるので注意深く見てください。
すぐに信用だけはしないでくださいね。
相手はあくまで商売ですのでいい事しかいいませんので
見学時に聞いておきたいこと
日常成果のスケジュール(入居者本人の生活スタイルに合っているかどうかを確認しましょう)
食事の時間
入浴の時間
門限の有無
費用について(必要な費用やその内容、別料金になるものなどを確認する)
入居一時金の有無と金額
月額費用の概算
月額費用の各費用に含まれるもの
別料金になるサービスの種類とそれぞれの費用
退去する場合の返金額 など
家族の訪問(家族が自由に訪問できるかどうかを確認する)
訪問の曜日・時間帯等に制約があるか
家族が宿泊できる部屋があるか
その他(入居者本人や家族が気になる事は、細かい事でも確認する)
運営懇談会など、家族の意見を述べる場が定期的に設けられているか
食事にはレトルト食品が使われていないか
施設内にある売店の営業時間(ある場合のみ)
入居後、必要な介護内容などによって居室が変わることがあるか
消耗品を持ち込むことはできるか
看取りまでいってもらえるか
など
これから住むことになる場所なので気になる事はしっかり見学の時に聞いておきましょう。
まとめ
施設へ見学に行ったからといって必ず決めなければいけないわけではありません。必ず、複数の施設へ行き比較し、一番いいところに行きましょう。
そこが、終の棲家になる可能性が高いため気持ちよく過ごせる場所を選びましょう。
契約を急かす施設は、その時点でアウトです。
いい施設とは、寛容でお客様に敬意をしっかりと払えるところです。
ただ、数か月も待ってはもらえません。
施設も商売です。
空室があれば売り上げも下がりますそのため早く埋めたいと思うのが当たり前です。
なので、迅速にかつ冷静に物事を進めて行ってもらえればなの思います。



投稿者: yassan

初めまして介護福祉士やっさんのブログ物語を運営させてもらっている やっさんこと『安方 良太』(やすかた りょうた)です。 大阪生まれ大阪育ちのしゃべるのが苦手な人間です。(大阪ではきつい) 現在33歳(2019年)で独身です。 介護職として8年目、介護福祉士として5年目になります。

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