介護士のための認知症講座①
介護の仕事をしてる上で、必ず認知症の方と関わります。
認知症の関わり方は多種多様にあり
認知度の進行度
認知症の種類
等によって接し方が全然違います。
認知症の方との関わり方を知っているだけで介護が行いやすくなります。
また、介護を初めた方が必ずぶつかる壁でもあります。
よく対応に困り、介護を続けていけるか不安になる方もいるくらいです。
そこで今回は認知症の方に対してどのような対応すればうまく行くかを説明していきます。
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脳のメカニズムと認知症の原因
認知症の対応方法を説明する前に、認知症のことを知りましょう
認知症のことを知ることで対応も理解しやすくなります
脳のメカニズム
脳のメカニズムと聞いて難しいなと思われたあなた、そんな事ないですよ
もちろん深く知ろうとすればすごく難しいと思いますが、今回は認知症に関わることを簡単に説明するので安心してください。
脳とは、
インターネットのネットワークが頭の中にあると考えるのが今っぽいと思います
脳にはいろいろな部門がありそれらを神経ネットワークという回線でつなぎいろいろな情報を収集し伝達、命令している箇所です。
脳が事故などで傷を負えば麻痺などが残るのは回線が断線してしまい命令がうまく行かないためだと科学的に証明されています。
認知症の原因
認知症は、「脳機能障害」を呈する病気の総称です。
認知症は病気です
たまに、老化だから起きているんだとか症状でしょみたいな間違った知識を持っている方がいますが
もう一度言います
認知症は病気です
ただ、病気だからといいて完治するわけではありません。
研究は進んでいるようなのですが、まだまだ時間がっかる模様です。
では、どうして認知症が起きるのでしょうか
それは、脳内の回線がブツブツと切れてしまい、情報伝達がうまくいかなくなるためです。
老化や病気によって脳が萎縮してしまい記録できなくなります。
これは、PCが古くなり、新しい情報をディスクでは記録できなくなることに似ているかもしれません。
そのため、認知症の治療はできないとよく言われます。
これは古いPCに最新のCPUを搭載できない、出来ても不具合を起こしてしまうことと一緒です。
こまめにアップデートしていれば起きにくいことも一気に変化をしてしまうと壊れますよね。
人間の脳も似たようなことがおきます。
認知症の種類
認知症には種類が4つあります
アルツハイマー型認知症:加齢に伴う脳の一時萎縮性病変
血管性認知症:脳梗塞や脳出血などの脳血管障害
レビー小体型認知症:大脳皮質の多数の神経細胞に「レビー小体」に特殊変化・幻覚症状
ビック病:前頭側頭葉変性症・人格障害
この4種類になります。
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アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多く
65歳で1%未満 100人に1人未満
75歳で10% 100人に10人
85歳で25% 100人に25人
の方が発症すると統計が出ています。
アルツハイマー型認知症は生活習慣病の合併が少なく、今まで病気などしたことない方でも罹る病気です。
血管性認知症は、脳梗塞やくも膜下出血など脳の血管が破れたり、詰まってしまって手術後の後遺症として発生します
昔の日本では認知症のとしては一番多かったのですが、現在は医療の進歩によって減ってきています。
レビー小体病は、アルツハイマー型認知症に症状がすごく似ておりわかりにくいですが、運動障害があられるのが特徴です。
パーキンソン病のような症状があり、アルツハイマー型認知症とパーキンソン病の両方の特徴があります
ピック病は、認知症としては多くはありません。
人格障害伴うため、怒りっぽかったり同じ行動を繰り返すなどの日常生活での異常行動がみられるため、精神科はと進むことが多いです。
介護の立場から認知症の分類
介護の現場では一般的な理解ではいけません。
介護の立場として認知症を病気として分けるのではなく
「葛藤型」「回帰型」「遊離型」と分類しましょう
『葛藤型』は、自己主張が強い闘争型です。
元社長や教師に見られ、人に命令すること指示することが多かった方に見られます。
このような方は、なにか施設内での役割を与えてあげると全うしてくれます
『回帰型』は、意識が過去と現在を行き来する方です
介護現場にいると必ず『帰宅願望』が強い方がいます。
この方がまさに『回帰型』の方です。
この方の話をよく聞いてください。
「子供のご飯を作らないと」や「おとうさんが帰ってくる」など子育てや結婚生活の幸せな時代に戻っています。総じて、この方がすごく忙しかった時代に戻りますので強い帰宅願望として出現します。
そのため、この型は女性に多くみられます。
『遊離型』は、集団から完全に孤立してしまう方です。
時に、人と接するのが嫌いとかではなく自然といつの間にか周りとのつながりが無くなり孤立してしまっています。
集団に引き戻してもまた孤立してしまいます。
介護の現場ではアルツハイマー型認知症だからレビー小体病だからということはあまり考えていないと思います。
それよりも、こと方はどうすれば話を聞いてくれるのだろうかや、なぜ話を聞いてくれないであったりとの方で悩まれていると思います。
上記の分類を使うとどう接すればいいかわかるかもしれません。
認知症の方の過去に興味を持ち当てはめていくと意外な解決方法に行きつくかもしれませんよ
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